2019年10月2日に放送された【ソレダメ!】では、血管を若返らせるというアジを効果的に尚且つ美味しく食べられる格上げワザが紹介されました。
秋が旬の魚といえばサンマのイメージがありますよね。
ですが、今年は深刻な不漁となっているのが現状です。
一応それでもスーパーなどでは冷凍されて販売されていますが、やはり脂の量は少し物足りないですよね。
そんな中、今年はなんとアジが豊漁となっています。
そしてこのアジに血管を若返らせる驚きの効果を持っています。
今回はアジがもつ効果と美味しく食べられるレシピをご紹介します。
アジに多く含まれているEPAが見逃せない!
今年のアジはとにかく身がぎっしりで程よい脂も乗っています。
さらに価格も非常にお手頃なので誰でも気軽に食べられます。
そんなアジには【EPA】という成分が含まれています。
このEPAというのは、主に傷ついてしまった血管を保護する働きがあり、これによって動脈硬化を予防してくれるものです。
つまりアジを食べることで血管を若返らせる効果が期待されています。
ただ、このアジは正しい方法で調理をしないとせっかくのEPAが無駄になってしまう可能性があります。
ではこのEPAを効率よく取り入れるための調理法とはどのようなものなのでしょうか?
次はプロが教えるアジ料理の格上げワザをご紹介します。
アジフライの格上げワザを使ったレシピ
アジの定番料理といえばアジフライ!
ただ家で作るとサクッとしなかったり、身が縮んでしまう…なんてことはありませんか?
そこで、自宅でも美味しくできるアジフライの作り方を、元水産庁の上田勝彦さんが紹介してくれました。
材料
・アジ→人数分
・小麦粉→適量
・パン粉→適量
・油→適量
作り方
①アジを三枚おろしにして、下ごしらえをする
②小麦粉を水で練り、アジをくぐらせてパン粉を付ける
→卵を使うと油や湿気をたくさん吸ってしまい、カリッとした状態を維持することが出来ないため、卵は使わないようにする
③油を鍋に2cmほど入れて皮を上にして1分30秒ほど揚げ、その後ひっくり返して30秒ほど揚げる
衣をつける際に小麦粉と水を練ったものを使用しましたが、実はこの組み合わせによって衣がアジを満遍なくコーティングしてくれます。
そのため、揚げた際にEPAが外に流れ出てしまうのを防ぐことができます。
また、揚げる際には油は2cmほどと少量となっていますが、実はこれにも秘密があります。
まず、油を少なくすることによって、油を温める時間を短縮することができます。
また、アジは皮目に脂が多く含まれています。
なので最初に揚げる時に皮目を上にして、ひっくり返した時に短く揚げることで、皮目に含まれている旨味を逃さずに揚げることができます。
また、EPAは皮と身の間に多く含まれています。
そのため、皮を上にして揚げることで、EPAの流出をさに抑えてくれます。
これらを踏まえて作れば、美味しく栄養もバッチリなアジフライが出来上がります。
アジの塩焼きの格上げワザを使ったレシピ
アジの塩焼きはアジ本来の美味しさが楽しめる料理です。
一見すると簡単そうに見える料理ですが、実は意外と難しいです。
実際にアジの塩焼きを作った時に、生臭くなってしまったり、身がパサパサになってしまうという声や、グリルを洗うのも面倒くさいという声もありました。
そこで、アジの塩焼きをより美味しくできる作り方を、アジ専門店の料理長である雲川智久さんが紹介してくれました。
材料
・アジ→人数分
・塩→適量
・小麦粉→適量
作り方
①湿らせた手に満遍なく塩を塗り、それをアジに撫でるように塗りつけて下ごしらえをする
→塩の量は大体2つまみほどでOK!こうすることで全体に塩が行き届きます。
②塩をしたアジを15分ほど寝かせておく
③塩を水で洗い流し、キッチンペーパーなどで水分を拭き取り、①の方法で再度塩を塗る
④塩を塗った後は、全体に小麦粉をまぶしていく
→こうすることでアジにコーティングがされ、旨味と脂を閉じ込めることができるので、ふっくらとした仕上がりになります。
⑤フライパンでアジを弱火で2分焼き、ひっくり返して再度2分焼いて完成
こちらでは塩を2回付けているのがポイントです。
まず1回目の塩は浸透圧の力を使って、生臭い水分を取り除く意図があります。
また、塩はたんぱく質を柔らかくする働きがあるため、これをすることによって身が柔らかくなります。
そして2回目の塩で味付けをします。
また、今回はフライパンでアジを焼いています。
これは旨味の含まれた脂やEPAを逃さないためにフライパンで焼いています。
とある研究によると、グリルを使って焼いた場合はEPAが23%減っているのに対し、フライパンの場合は9%に抑えられているという結果が出ています。
栄養面から見てもフライパンで焼いた方が良いことがわかりますね。
また、小麦粉でコーティングしているため、皮がフライパンにくっつくこともないため、手軽に焼くことができます。
アジの南蛮漬けの格上げワザを使ったレシピ
お酒のおつまみにも、ご飯のおかずにもピッタリなのがアジの南蛮漬け!
ついつい箸が止まらなくなってしまうほど美味しい料理ですよね。
しかし実際に家で作るとなると、お店のような味にならないという声や、色々と美味しくしようとすると手間がかかりすぎるといった声がありました。
そこで、アジの南蛮漬けをより美味しくできる作り方を、和食の名店【恵比寿 笹岡】の店主である笹岡隆次さんが紹介してくれました。
材料(4人分)
・アジの切り身→人数分
・ピーマン→お好みの量
・玉ねぎ→お好みの量
・にんじん→お好みの量
・片栗粉→適量
・油→適量
・こんぶ茶→小さじ1/2(50ccの水で薄める)
・麺つゆ→300cc
・酢→100cc
・ケチャップ→15cc
作り方
①アジの切り身は3等分ぐらいの大きさに切り、水で薄めたこんぶ茶を振りかけて全体に行き届くように混ぜる
→こんぶに含まれているグルタミン酸がアジに染み込むことによって、旨味が増します。
②アジにこんぶ茶の旨味を染み込ませるために、10分ほど寝かせる
③10分経ったら、水気をキッチンペーパーで拭き取って片栗粉をまぶす
④フライパンに油を少し入れて(アジが浸るくらい)、160℃で揚げ焼きする。
→低温で少しずつ揚げていくので、表裏は気にしなくてOK
⑤周りが白くなってきたらひっくり返して再度揚げる
→全部で1分30秒ほど揚げて、後は余熱で熱を通していく。こうすることで、低温・短時間での調理になるのでEPAを逃さずに作れます
⑥麺つゆと酢とケチャップで漬け汁を作る
⑦浸け置きするためのタッパーに、揚げたアジと細切りにしたピーマンと玉ねぎと人参を加え、漬け汁を全部入れる
⑧冷蔵庫で6時間漬けて完成
アジの南蛮漬けに使うアジは大体小アジが多いですが、実は小アジは素揚げをするとEPAが50%以上減ってしまいます。
そこで切り身を使うことで短い時間で料理できるため、EPAの流出を抑えることができます。
まとめ
今回は10月2日の【ソレダメ!】で放送された血管を若返らせるアジの格上げワザを使った作り方をご紹介しました。
今が旬のアジはEPAという血管を若返らせる成分がたくさん含まれています。
ただ、調理法を間違えてしまうと、せっかくのEPAが台無しになってしまうことも…
今回ご紹介した格上げワザを使って料理をすれば、このEPAを流出させず美味しく作ることができます。
是非、今が旬のアジをこのワザで堪能してみてください。