
2019年8月5日に放送された「メイドインジャパン」では世界が沸いたお土産ランキングBEST8が紹介されました。
私達にとってはよく見かけるものでも、外国人の方から見たら驚いたお土産というのはたくさんあります。
そこで今回は番組内で紹介された世界が沸いたお土産ランキングBEST8をご紹介いたします。
日本人の私達も思わず「おっ」と思うようなラインナップなので、是非チェックしてみてください。
世界が沸いたお土産ランキング 第8位 扇子

日本に訪れた外国人の多くがお土産として買って帰るのが扇子。
・機能的で見た目も美しい
・暑い時に使うと気持ち良い
とお土産の定番としても人気があるようです。
そんな繊細な作りの京扇子ですが、実は5つの工程で作られており、それぞれに職人がいるのです。
その工程というのがこちらです。
①骨作り
②紙貼り
③上絵
④折加工
⑤仕上げ
です。
最初の工程の【骨作り】では800本の竹を一気に削り、不揃いな部分を均等にしていきます。
その後、刃物で細かい曲線やくぼみなどの飾りを作っていきます。
次に行うのが【紙貼り】です。
これは間に骨を通すための紙2枚と、絵を描くための紙を1枚貼り付けていきます。
その時に使用する紙はとても繊細で、ノリをつけると破れやすくなるため、丁寧な作業が必要となります。
難しそうなこの工程でも職人は丁寧に迅速に紙を貼っていきます。
次に行うのが【上絵】です。
実は扇子に描かれている絵は全て職人が手描きで描いています。
平面絵とは違って蛇腹壽の扇子の絵なので、仕上がりをイメージして描いています。
全て手描きなので、同じ絵柄でも微妙に異なる部分もあるのもまた京扇子の魅力の1つです。
継に行うのが【折加工】です。
折形と呼ばれている型で扇子の紙を表と裏から挟んでいき、両手で紙を手繰り寄せながら蛇腹状に折っていきます。
その際、右手と左手の力を均等にしないと紙が曲がるため、非常に繊細さが求められる工程となっています。
そして最後に【仕上げ】です。
仕上がっている紙に息を吹きかけて穴を広げていき、その穴に骨を通していきます。
1本ずる骨を通していったら、親骨という太い骨で両端を挟んで完成です。
この工程を全て手作業で行うことで、繊細な美しい京扇子が仕上がります。
実際にこの工程を見た外国人の方たちからは…
・こんなに難しいことを全て手作業でやっているなんて信じられない
・これがこんなにすごいものなんて知らなかった!すごく価値があるものだったんだね
・こういう貴重な伝統品についてもっと知るべきだし敬意を払うべきだと思うよ
と絶賛をしていました。
ではここで京扇子の中でも高級な京扇子を3つご紹介します。
第3位 ベール扇子セット

こちらの価格は21,600円です。
チュールとシルクの生地に京都刺繍を施した扇子です。
全4種類あるこちらの扇子はとても高級感が溢れています。
第2位 ディアスキン扇子セット

こちらの価格は27,000円です。
国産の鹿革を着物の染色法で染めたのがこちらの扇子です。
全3種類あるこちらの扇子は高級感のある素材と伝統技術が合わさった雅さが感じられる扇子です。
第1位 60間純金箔扇子セット

こちらの価格は37,800円です。
通常の扇子よりも骨の数が多いのが特徴です。
そして表面には純金箔が施されています。
全2種類あるこちらの扇子は京扇子の中でも最高級品となっています。
世界が沸いたお土産ランキング 第7位 曲げわっぱ

お弁当箱の定番ともいえる曲げわっぱ。
日本でもよく見かけるお弁当箱ですが、外国人の中には木を曲げて作られていることに驚く方も多いです。
確かによく考えると天然の木が綺麗に曲がるというのはすごいことですが、どのように作られているのでしょうか?
今回は秋田杉を使った秋田県大館市の伝統工芸品である大館曲げわっぱを取り上げてご紹介します。
寒い気候で育った秋田杉は成長も遅いため、年輪の幅も狭くてまっすぐになっているのが特徴です。
その特徴を活かして作られていますが、その製法がこちら!
①木を薄く切り出し、1日水に入れて水分を十分に吸わせ、80℃になるまで熱していく。
②熱した板は布のように柔らかくなるので、それを丸太に沿って巻き上げていく。
③巻き上げたら木ばさみで固定して7~10日間干していく
④木の皮で板のつなぎ目に縫い付けるように固定して完成!
これらの工程は3週間かけて作られます。
量産型ではありませんが、職人が1つずつ丁寧に作られたものなので、非常に人気が高いです。
また、杉の木は殺菌効果もあり、食べ物が傷みにくく、湿度を適度に保ってくれるのでご飯も美味しくなります。
これも外国人の方から人気の出る理由の1つとなっています。
世界が沸いたお土産ランキング 第6位 富士山ロックグラス

飲み物を入れるとグラスに富士山が浮かび上がるということで、外国人の方からも評判の高いのが富士山ロックグラスです。
味もそうですが、見た目でも楽しめるということで、お土産としても人気です。
その売り上げは4年間で40万個以上もの大ヒット商品です。
実際にこの富士山ロックグラスは2015年のおみやげグランプリでグランプリを受賞。
さらに観光庁長官賞も受賞しており、さらに注目度もアップしている商品です。
では、飲み物を入れることで富士山が表れる不思議なグラスはどのように作られているのでしょうか?
番組では東京都にある田島硝子株式会社に密着して、その作り方を紹介しました。
この田島硝子は江戸切り子も手掛けており、本格的なグラス専門店として様々なグラスを作っています。
この富士山ロックグラスを作ることになったきっかけは、富士山が世界遺産に登録されたことがきっかけでした。
最初はビールグラスを作り、第二弾に富士山祝盃ペアセットを作り、その次にできたのがこの富士山ロックグラスでした。
その作り方がこちら!
溶かしたガラスを専用の型に入れる
この時、筒状の底に金属の富士山の型があり、溶かしたグラスがそのまま富士山の形に固まります。
ただ当初は型は富士山でもグラスでは丸くなってしまって、富士山に見えなかったため、ガラスが冷えて固まる時間を念入りに計算し、型を鋭角なものにしていきました。
吹き込み
通常のグラスは息を吹きかけながらガラスのついた棒を回して作ります。
ただ富士山ロックグラスの場合は富士山の型が固定されているので回すことができません。
そこで底辺を固定して側面だけが回転する特別な型を使用しています。
ただここでも当初は問題点がありました。
機械で回すとスピードは一定になりますが、その中でどのくらいの勢いで息を吹き込めば良いのかわかりにくいという点でした。
そしてこの問題点を解消するために行われたのが「止め吹き」です。
この止め吹きというのは吹き棒を手で固定しながらガラスに息を吹き込む方法です。
機械の回転スピードに合わせながらガラスを薄く伸ばしていくという通常とは違う方法で作られています。
機械の回転に合わせるものなので、非常にシビアな製法なので、正確さがとても重要となります。
その後はグラスの高さに合わせて余分なガラスをカットし、飲み口を削って熱しながら滑らかにして完成です。
雪景色を作成
富士山ロックグラスにはもう1つのこだわりがあります。
それは雪景色です。
実際にグラスに写る富士山は、雪が積もっているかのように見えるので、外国人の方も驚いていました。
実は富士山は5合目まで雪が積もっているのが一番美しく見えるもので、富士山ロックグラスもそれにこだわって作られています。
この雪景色はまず、上空から見た雪模様の型を作ります。
そして切り取った型をグラスの外側に貼ります。
砂の粒子をガラスに吹き付けて、型通りに表面を削っていきます。
そして型紙を外すと削ったガラスが白くなり、まるで富士山に雪が積もっているかのような仕上がりになります。
世界が沸いたお土産ランキング 第5位 形状記憶メガネ拭き

こちらはメガネ拭きなのですが、ただのメガネ拭きではありません。
プリーツ加工が施されており、折癖がついているため、何度広げても元の形に戻るという特徴があります。
今回紹介されていたのは鶴でしたが、他にも色々な種類があります。
そこで外国人からもウケが良かったものTOP3をご紹介します。
第3位 ペンギン
第2位 シマウマ
第1位 富士山
他にもパンダやキリンやグースもあり、全部で7種類あります。
日本人から見ても思わずビックリしてしまうメガネ拭きですね!
世界が沸いたお土産ランキング 第4位 出前機

昭和30年代に誕生したこちらの出前機。
そば屋や中華屋の出前の時に多く見かけるものですが、日本ならではのテクノロジーが満載です。
実際にデコボコ道の多いネパールで、この出前機を使ってカレーやラーメンを運んでもらっていました。
出前機を使う前は、運んでいる時のデコボコ道で、食べ物が寄ってしまったりこぼれてしまったりしていました。
しかし出前機を使うと、一滴もこぼれることなく綺麗に運ぶことができ、ネパールの方たちも大絶賛でした。
では、何故この出前機を使うと食べ物がこぼれずに運ぶことができるのでしょうか?
その秘密は出前機の上にあるバネにあります。
このバネはショックを吸収する働きがあるので、でこぼこ道を走っても食品を水平に保ってくれる働きをします。
バイクの縦揺れを吸収し、横揺れが起きても出前を置いた台が常に地面と平行になるようになる仕組みとなっています。
当時の日本の出前は自転車に乗って、高く積みあがった食品を運んでいるイメージがあります。
ただ高度経済成長に伴い、自動車も増えてきて事故が多発してきました。
その時、あるお蕎麦屋の店主がこのバネのついた出前機を開発し、たちまち普及していきました。
また、1964年に開催された東京オリンピックでは、予備の聖火を運ぶという役割も果たしていました。
出前だけではなく、こういった大事な場面でも活躍していたんですね。
世界が沸いたお土産ランキング 第3位 熊野筆

世界中のメイクアップアーティストが愛用する熊野筆。
こちらは広島県熊野町で作られた化粧筆で、非常になめらかで使いやすいと評判です。
では、何故ここまでなめらかな仕上がりになるのでしょうか?
それは職人のこだわりが活かされたものだからです。
①材料となる毛をしっかりと選んでいく(選毛)
②厳選された良質な毛を串抜きいてから綿毛を取り除き、少量ずつ取って毛を揃えていく
③毛先を揃えた後に小刀で逆毛や擦れ毛など筆に適さない毛を指で丁寧に取り除いていく
こうすることでなめらかな肌触りの熊野筆が出来上がります。
世界が沸いたお土産ランキング 第2位 100均グッズ
今ではすっかりお馴染みとなった100均グッズは外国人の方からも大人気です。
そこで実際に外国人の方がお土産として買って帰る人気の100均グッズTOP3をご紹介します。
第3位 靴下

靴下はもちろん海外にもありますが、指の部分で分かれている靴下は日本でしか売っていない
さらにデザインもポップで可愛いものが多いので、外国人の方からも非常に人気があります。
第2位 招き猫グッズ

近年、アメリカやヨーロッパでも日本の招き猫のことを「ラッキーキャット」と呼んでおり大人気です。
招き猫専門店でも連日海外からのお客さんがたくさんいらっしゃるのだそうです。
招き猫のストラップや置物など様々なものがあるので、たくさん購入する方も多いようです。
第1位 箸

そして外国人が最も多く購入するのが「お箸」です。
低価格なのに高品質であるのが人気の理由の1つとなっています。
また、実際に使わなくても飾るために購入する方もたくさんいらっしゃるようです。
世界が沸いたお土産ランキング 第1位 シャワートイレ

外国人の方からダントツで人気だったのがシャワートイレです。
とある家のトイレは屋外にあり、便座が木材で作られているものでした。
そこにシャワートイレを設置すると、実際に使ったおばあちゃんは
・温かくてずっと座っていられる
・お湯でお尻を洗えるなんて贅沢!気持ちよかった
と大好評でした。
実際にシャワートイレは外国人の方にとっては珍しいもので、初めて使う人は驚く方がたくさんいらっしゃいます。
共通して感動していたのが、便座が温かいこととピンポイントで洗ってくれる点でした。
ついつい癖になってしまう方もいらっしゃるようです。
日本ならではのお土産に多くの方が満足していらっしゃるようです。
まとめ
このように、外国人の方が日本に訪れた時に実際に購入するお土産は様々なものがあります。
私達にとっては馴染みのあるものでも、外国人の方からしたら不思議で面白いものばかりのようです。
おちろん便利なものも多く、生活がより便利になったという方もたくさんいらっしゃいます。
こうして日本の伝統工芸品や文化が海外の方へ浸透していくというのは日本人としても嬉しいですよね。
私達日本人もまた新たな発見があり、日本文化が奥深いというのを実感しますね。