
秋といえば、お月見(十五夜)を想像する方もいるのではないでしょうか。
お月見(十五夜)は日本が発祥だと思われている方も多いようですが、実は中国の可能性があるみたいです。
今回は、お月見2019年(十五夜)はいつなのか、また由来や過ごし方についてご紹介していきます。
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今年のお月見2019(十五夜)はいつ?
平成から令和に年号が変わって初めてのお月見(十五夜)ですが、今年(2019年)は9月13日(金)になっています。
ちなみに満月は9月14日(土)と、1日ズレがあります。
参考として、去年と来年のお月見(十五夜)の日程は以下のようになっています。
〇 2018年 ⇒ 9月24日(月)
〇 2019年 ⇒ 9月13日(金)
〇 2020年 ⇒ 10月1日(木)
毎年日にちは異なっていますが、十五夜とは旧暦で8月15日の満月の事です。
お月見(十五夜)は満月のイメージが強いと思いますが、満月は年間に12回から13回訪れます。
その中でも旧暦8月の満月が1年間の中で最も明るくてきれいとされています。
現在は新暦のグレゴリオ暦といい、太陽暦の1つです。
そのため、月の満ち欠け(周期を月齢と言います)で日付が決まっていた旧暦と新暦には、ズレが生じているのです。
新暦では9月中旬~10月上旬が十五夜になっているようで、旧暦とは1ヶ月近くのズレがあります。
ちなみに十五夜と満月に1日から2日のズレがあるのは、新月から満月までが14日から16日掛かるので毎回同じではないからです。
お月見(十五夜)とはそもそもなにか、由来や伝統

お月見(十五夜)とは
お月見(十五夜)とは、お供え物をして月を鑑賞する行事です。
また、ご先祖様に祈りを捧げ、農作物の豊作を祈願したり、収穫の感謝をする意味もあるそうです。
「中秋の名月」と呼ばれている十五夜は、「秋の真ん中に出る月」との意味があります。
旧暦では、秋が7月から9月までと分けられていました。
8月が真ん中の月になり、更に15日頃が「中秋の名月」と言われています。
また、旧暦の8月15日は仏滅に当たるので、「仏滅名月」との名前もあるそうです。
「中秋の名月」は芋などを収穫する時期でもある事から、「芋名月」とも呼ばれています。
お月見(十五夜)の由来
「中秋の名月」のお月見(十五夜)の風習は、現在の中国(当時唐の時代)のものが平安時代に日本に伝わってきたみたいで、平安時代は一部の貴族達による「お月見」という名の宴会が始まりだそうです。
その後は農民達にも収穫のお祭りとして広がっていき、江戸時代にはようやく庶民にも親しまれるようになったようでした。
お月見(十五夜)という形ではないですが、縄文時代から月を見る風習があったみたいです。
ちなみに十五夜とは別に十三夜というものもあり、旧暦の9月13日にお月見をする日本独自の習慣があります。
十三夜は豆や粟をお供えするので、「豆名月」・「栗名月」との別の名もあるようです。
お月見(十五夜)の風習
お月見(十五夜)はお団子や里芋などと共に魔除けの力があると言われるススキをお供えします。
地方によって、伝統があり十五夜の飾りは異なっています。
例えを挙げますと、近畿地方の和歌山県の一部地域では、庭先に稲穂と芋を結びつけた竿を立てるそうで、東北の秋田県では焼米をお供えする地域があるみたいです。
更に「お月見泥棒」というお月見(十五夜)の時だけはお供え物などを取る事が許される地域もあるそうで、各地で独自の風習がある事が見えてきますね。
お月見(十五夜)の過ごし方

お月見(十五夜)のお供え物
ここではお月見(十五夜)で、お供えする候補になるものをご紹介していきます。
・ススキ
秋の七草の1つであるススキは、稲穂に似ている事から魔除けの効果があると言われているようです。
ススキは月の神様を依り憑くもの(依り代)として供えられています。
元々は稲穂を使いますが収穫時期前のため、似ているススキが使われるみたいですね。
ちなみにススキの本数は奇数で一般的に5本を束ねてお供えをして、その後は水田や軒先に差したり吊るすとこもあるようです。
また、ススキ以外の秋の七草も合わせて供えるところもあり、地域によって各地域の特色が出ていますね。
秋の七草とは、「ハギ・キキョウ・クズ・フジバカマ・オミナエシ・オバナ・ナデシコ」です。
・月見団子
お月見(十五夜)にお月様と同じ形の団子をお供えした後に食べる事で幸せや健康になるとの意味があるそうで、他には秋の収穫への感謝の意味も込められているそうです。
お団子の数は決まっていて、お月見(十五夜)なら15個をピラミッドの形に積んでお供えしていきます。
一番上にくるお団子は霊界との懸け橋になっているそうです。
ちなみにお月見(十五夜)のお団子の数は15個、十三夜は13個を積む事になっています。
・農作物
里芋や栗など収穫された農作物をお供えは、豊作や収穫を感謝する意味があるそうです。
お月見(十五夜)に里芋をお供えするため、「芋名月」と別の呼び名もあります。
他にもツル性の野菜や果物をお供えする事もあり、お月様との繋がりが強くなって縁起が良くなると言われているようです。
・月見台
お月見(十五夜)では、お月様が見えるところに月見台を置きます。
お団子などお供えする時に使うのが、三方(三方向に穴の開いた、お供え物を置く台)という神具です。
三方がない場合は大きいお皿やお盆の上に半紙を敷いて、使います。
・たらい
一部の地方によっては、月見台の隣に水を入れたたらいを置くところもあります。
これはお月様がたらいの水に映る事で、近くまで来てくれてご馳走を食べてくれるという意味があるそうです。
お月見2019年(十五夜)に向けて
お月見(十五夜)は地域によって、独自の習慣などがありますね。
新たに知った事も多くあったかもしれませんが、今までとは少し変わったお月見(十五夜)を今年は見る事が出来るのではないでしょうか。
2019年9月13日(金)は、1人1人のスタイルに合った形できれいなお月様を眺めてみましょうね。