
2019年7月2日に放送された「名医のThe太鼓判!」で紹介されたのがレジスタントスターチです。
太る原因の1つとしてダイエットしている方が避けているのが「炭水化物」
主にお米やパンや麺類など主食になるものが、この炭水化物に該当します。
太る原因にもなるので夜は炭水化物を抜いているという方も多いのではないでしょうか?
しかし、炭水化物を抜くととにかく空腹が辛い…というのも悩みどころです。
ですが、ちょっと工夫をすれば太らない炭水化物になるのをご存知でしょうか?
そのポイントとなるのが「レジスタントスターチ」です。
今回は、炭水化物を太らずに食べられるレジスタントスターチについてご紹介いたします。
炭水化物を食べても血糖値を上げにくくする工夫とは
炭水化物を食べると血糖値が上昇してしまい、その分太りやすくなってしまいます。
ですが、ここでとある工夫をすると、血糖値の上昇を抑えられることがわかりました。
その工夫というのが「冷やす」ということです。
今回番組では、とある双子が同じメニューを食べて血糖値を測るという実験を行いました。
まず出されたメニューは「唐揚げ定食」です。
姉はご飯を温かいものにしたのに対し、妹は冷やしたご飯を提供しました。その結果…
姉(温かいご飯)・・・91mg/dl→156mg/dl(65mg/dl増加)
妹(冷えたご飯)・・・86mg/dl→118mg/dl(32mg/dl増加)
という結果になりました、
また、材料を同じにしたラーメンと冷やし中華を用意し、再び同じ双子の方に実験をした結果…
姉(温かいラーメン)・・・99mg/dl→145mg/dl(46mg/dl増加)
妹(冷やし中華)・・・87mg/dl→125mg/dl(38mg/dl増加)
という結果になりました。
正常値は70~140mg/dlなので、温かいもので食べた場合だと正常値を超えてしまうのに対し、冷たいもので食べると食後でも正常値に収まっていることがわかります。
では、何故冷やしたものは血糖値の上昇を抑えることができるのでしょうか?
血糖値の上昇を抑えてくれていたのはレジスタントスターチだった!

炭水化物にはデンプンというものが含まれています。
ですが、このデンプンは冷やされることによってレジスタントスターチというものに変化します。
レジスタントスターチは小腸に吸収されない成分で、緩やかな消化となりって血糖値の上昇を抑えてくれるというわけです。
実際に炊き立てのご飯を1時間冷蔵庫に入れておくとレジスタントスターチが1.5倍増えていることがわかりました。
ですが、やっぱりご飯は温かいもので食べた方が美味しいイメージはありますよね。
そこで注目したいのが「おにぎり」です。
コンビニのおにぎりなどを食べると、ホカホカのご飯でなくても美味しく食べられますよね。
実は、冷めているおにぎりでも美味しく食べられるポイントがあります。
炊き上がったお米をほぐして水分を飛ばす
炊き上がったお米は水分をたくさん含んでいます。
実際に炊き上がったお米をお弁当箱やタッパーに入れたり、おにぎりにすると、蓋の裏やラップに水分がたくさん付着してしまいます。
そうなることによって、ご飯がべちゃべちゃになってしまいますし、菌も発生しやすく不衛生な状態になってしまいます。
そこで炊き上がったお米を切るようにほぐしつつ、水分をしっかり飛ばしておくことがポイントとなります。
そうなることで、余分な水分がなくなり、美味しいお米を維持することができます。
おにぎりを握るときは形をふんわり整えるぐらいの力加減で
一般的なおにぎりの握り方は、両手でぎゅっぎゅっと握るイメージがありますよね。
ですが、ここで握りすぎてしまうとお米が潰れてしまい、冷えた時に固い食感になってしまいます。
そうなると、食感も悪くなってしまい、美味しく食べることができません。
なので、美味しいおにぎりを握る際には指の腹で形を丸くしてふんわり整えるように握るのがポイントです。
こうすることでご飯に隙間ができて固くならない仕上がりになります。
お弁当の際には押し込まずにふんわり盛りつける感覚でやると美味しさを維持することができます。
まとめ
今回は「名医のTHE!太鼓判」で紹介されたレジスタントスターチについてご紹介しました。
炭水化物を冷やして食べることを意識すれば、血糖値の上昇を抑えて肥満予防にも効果的です。
温かい方が美味しいイメージのあるご飯でも、ちょっと工夫をするだけで美味しく食べられるので続けられそうです。
炭水化物を我慢する食生活が辛いという方は、是非このレジスタントスターチを意識して食べてみてはいかがでしょうか?